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Reason for selection ③LIQUI MOLY

 ボズスピードで使用されるエンジンオイルの95%はリキモリ製のものです。リキモリという名前も、だいぶ定着してきましたが…一番初めの出会いの正直な感想は「うーん、聞いたこともないなぁ…」でした。同じ感想を持ったお客様も多いのではないでしょうか?

 以前、某メーカーにいた事で面識のあったE氏から、このオイルを紹介された時も、以前の付き合いもあるし、私のクルマとデモカーには入れてみてもいいよ。でもお客様に売るのは無理ですと、正直に言ったのです。これは、その時に私にできる精一杯のことだったのですね。しかし…

 リキモリを使い始めてすぐに気づいたのは、ブローバイの量が減る…でした。また、油圧のかかりが安定している…も、感じ取ることができました。でもね…極端なことを言えば、こんなことはどうでもいいのです。

まず、私のエンジンオイルに対するスタンスをご説明します。よく、レスポンスが向上するとか、燃費が良くなるとか、なめらかなフィーリング、パワーアップ(笑)なんて言葉がオイルの評価に関して出ます。確かに、私のエボⅩは、リキモリオイルにしてから間違いなく燃費が向上しましたし、レスポンスも良くなりました。でも、それでも、どうでもいいことなのです。

私がエンジンオイルに求めるのは、とにかく壊れないようにしてくれ、エンジンを守ってくれ…なのです。パワーもレスポンスも、チューニングによって上げられます。滑らかさだって同様です。メタルベアリングの表面加工をし、クランクの芯を出し、クリアランスをきちんとする。壊れにくくするためには当たり前のことです。でも、どんなに努力を重ねても、最後の砦は…エンジンオイルなのですね。当たり前すぎて、書くことも馬鹿馬鹿しいことですが、エンジンオイルがなければ潤滑は出来ないのです。

リキモリオイルだけを入れて、新品状態から1年間回したエンジンをバラして。メタル、クランク、カムシャフト、カムホルダー、ピストン、ラッシュアジャスター、バルブリフター…これらを見た時に、私は決めたのです。このオイルをお客様に使ってもらおう…と。

正直初期は大変でした。私でも名前を知らないオイルです。お客様ひとりひとりに、このオイルがどんな素性なのか。なぜ日本での知名度が低かったのか。どうして今、日本にやってきたのか。そして最も重要な…どんな男たちがこのオイルを売っているのか…物さえ良ければ、誰が売っていてもいいだろう…と思われますか? 大きな間違いです。どんなに完璧なものであっても、その商品に対しての十分な知識を持たず、さらに当たり前の責任を持たない人間の売るものを、私はお客様のエンジンに入れることはできません。

これらを必死に説明しました。その結果、多くのお客様が納得して、そして満足してリキモリオイルを使用してくださるようになったのです。同時に、潤滑系のトラブルは少なくなり、結果的にお客様のプラスになったと信じています。

もちろん、使い始めたあなたはすぐに気づくことでしょう。油圧の安定。ブローバイの少なさ。レスポンスの向上…でも、それらのメリットの後ろに、もっともっと大きなメリット…あなたのエンジンをリキモリが守ってくれている…があるのです。全ての方々に、ぜひとも試していただきたいと思っています。