2023-1119号 アムクレイド走行会最終戦のお話
BOZZ SPEEDが発行するメルマガ
「BOZZレター」の新着記事をお届けします。
ボズレター2023-1119号 BOZZ LETTER Ver. 2023-1119
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ランエボとインプレッサのチューニングとトラブル解決なら!
もちろん軽自動車もハチロクもスポーツならなんでもおまかせ!
BOZZSPEED/ボズスピードのメールマガジン=ボズレター
2023年11月19日号
ウエブサイト https://www.bozz.co.jp/
お問い合わせ info@bozz.co.jp または 048-952-8586
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さん、こんにちは。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎アムクレイド走行会最終戦のお話
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アムクレイド走行会の最終戦は、ほぼ無事に終了いたしました。某M君が現地に向かっている高速道路上でパンクしてしまうという残念なことは起きましたが…かわいそうに…
来年はぜひともバリバリ走ってもらいたいものです。
前回、初めてアムクレイド走行会で4輪のサーキットデビューを果たしたGRBのS藤さんは、今回も参加です。もう、完全にハマってしまったようですね。もともと2輪ではサーキット走行を楽しんでいた方ですが、4輪の“滑る” という感覚に驚きつつも楽しさを感じられているようです。一般道ではクルマが滑るなどという感覚はアクシデントでも発生しなければ体験できることではないのですが、サーキットでは、あるレベルを超えると普通に滑ります。それも、とてもハイグリップなタイヤではなく、そこそこスポーティなタイヤですと、かなり安全に滑る感触を体験することができるのです。
”ドリフトコントロール“ なんて言葉だけでは表すことはできません。コーナーの進入時に、ブレーキングからステアリングを切り込んでいくと…荷重の抜けたリアタイヤがズルっと滑る…高速コーナーでステアリングを切り込んだまま、不用意にアクセルをオフにしたり、ブレーキペダルを触ると同じように荷重の抜けたリアが滑る…
オーバースピードでヘアピンに進入して、フロントタイヤのグリップ限界を超えてアンダーを出してしまう。(本来のアンダーステアとは意味が違いますが、慣例としてフロントが滑ることをアンダーが出ると言うことにします)
またブレーキングの開始ポイントが早すぎて、ステアリングを切り込む段階ではフロントへの荷重が抜けてしまい、さらにアクセルを踏んでしまってリア荷重になりステアリングを切り込んでもフロントタイヤがアウトにズルズルと滑っていく…
とまぁ、色々な理由でタイヤは滑ります。これらはもちろん、ドライビングとしては失敗なのですが…この失敗が、ドライバーの貴重な引き出しになっていくのです。これらを何度も繰り返すことによって、何をすればどのタイヤがどう滑るのか(グリップを失うのか)。また、そのような状況になったときに、どうすれば立て直すことができるのか。これを学んでいくことができるのですね。だから久田は、ビギナーのドライバーの皆さんに超ハイグリップなタイヤをおすすめしません。これは考えてみれば当たり前のことなのですが、高いスピードで滑るのと、低いスピードで滑るのでは…誰がどう考えても低いスピードで滑りをコントロールすることを学んだほうが安全だからです。
とまぁ、こんなことを体験し、学ぶことができるのがサーキットの走行です。そして、その引き出しがたくさん出来ると…公道上で万が一の際に、危険回避が出来る可能性が高いということでもあります。安全運転のためにも大きく役立つのがサーキット走行なのですね。
「自分はストリートが好きなんだ」 なんてちょっとかっこよさげなセリフを口にする方がいますが…好きなのは良いとしても、危険な走行をして良い場所かどうかは少し考えれば誰にでもわかるはずです。とくに、単独の事故ならまだマシなのですが…誰かを巻き込んでしまったら…これは悲惨以外の何物でもないですね。
さらに、そのストリートが好きだというセリフの裏には…
下手がバレそうで怖い
お金がない
ベテランに馬鹿にされそうで恥ずかしい
何をどうしたら走れるのかわからないが、聞くのが恥ずかしい
単純に怖い
という理由があってサーキットに行かない方はいませんか?
これは本当にもったいないことです。
サーキットを初めて走ったら下手なのは当たり前です。むしろうますぎるほうが怖いくらいです。お金は、ヘルメットなど最低限の装備を揃えるために数万円かかりますが、一度揃えてしまえば、あとは交通費とエントリーフィーだけ。ちなみにアムクレイド走行会は1万7000円です。
久田がおすすめするイベントには、初めて走る人をバカにするベテランなんていません。むしろ、ゼッケンの貼り方などを教えたり、手伝ったりしてくれる方ばかりです。何をどうしたら走れるのかは久田に全て聞いてください。わかることは全てお伝えします。
そして、怖くなんか無いです。一度走ればわかります。ストリートよりずっと安全で怖くない道なのです。クルマが好きなら誰でも参加できますし、楽しく、そしてためになることだと思います。ぜひとも参加してみてください。
うーん、S藤さんの滑るのが面白いという話から、サーキットに行こうぜ的な話になってしまいましたね。これはボズに来たことがある方ならわかると思うのですが、サーキットの話になるとつい熱くなってしまいます。競技を目指して本気になるとなかなか修羅の道になるのですが、“気楽に楽しく走ろう” と考えたらこんなに楽しいところはありません。クルマ好きの老若男女の遊園地…だと思って来ていただけたら良いかと思います。
さて、いつも同じ話を書いているので少し気が引けるのですが…本日、G田さんのGDBを納車させていただきました。作業内容は燃料ホース関係のリフレッシュとフィルタ交換、そして例のインテークパイプを東名パワードさんのシリコンのものに交換。そして、久田の大好きな純正LSDの強化です。イニシャルは8キロにセットして、試乗してみると…いい感じに効いてくれます。楽しんでくれるといいなぁ…と、その納車が終わった直後に同じGDBのM本さん登場。あ、コロ松とは別人のM本さんです。(名字バレバレ)
G田さんの車両の話をしたところ、「俺もやる!」と言ってクルマを置いていってしまいました…まぁ、本来のご来店の目的は車検取得なのですが、そのついでにLSD強化って…これ、社外を組むよりずっと安価にできるからこそなのです。「チャタリング音は気にしないので、バッキンバッキンに組んでください」と言って帰っていきましたが…まぁ、イニシャル上げりゃいいってもんじゃないのですが、少しきつめに組んでおきましょうね。最近、この仕事が大人気なもので、STIのLSDオーバーホールキットと、ニスモのプレートは常時在庫を持っているあたり…いつでも喜んで作業させていただきます!
さて、そろそろ開店時間です。今日は例のモンスタープログレ(ネットや雑誌で有名なアレですね)の仕上げと、GTOのエンジンルームをこちょこちょやりながら飛び込み対応…という感じです。悲しいことに…もとい! ありがたいことに、明日も明後日も出勤が決まっておりますので、体調崩さないようにマイペースで頑張っていきたいと思います。急に寒くなってきましたし、皆さんもお体には十分に気をつけてくださいね。
それではまた次号で!!
BOZZ SPEED/ボズスピード
URL:https://www.bozz.co.jp
メール:info@bozz.co.jp