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2021-0912号 最近のお仕事のお話

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ボズレター2021-0912号 BOZZ LETTER Ver.2021-0912

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2021年09月12日号
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皆さん、こんばんは!

先週、2回めのワクチン接種を済ませました。ワクチンの安全性云々の話もありますが、とりあえず客商売の久田としてはワクチンを接種しないという選択肢はありません。自分の身体の問題よりも、お客様にうつしてしまう危険性のほうが怖いのです。幸いなことに、副反応はほとんど出ませんでした。ただ…ひたすら眠かったですね。接種当日と、その翌日は呆れるほど眠ってました。まぁ、ちょうどよい休暇の過ごし方ができたと考えるようにしています。

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◎最近のお仕事のお話
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さて…先週は、ひたすらホース交換、ホース交換、ホース交換の週でした。なんでこんなに同じ仕事がぶつかるんだろう。それも全車スバル! 部品がまとめて届いた日にはああた…どれがどれやら全くわからん状態に…部品屋さんとも相談し、今後別のクルマのパーツは絶対に同じ箱に入れないという相互ルールが出来上がりました。
それにしても、スバルの燃料ホースってなんであんなに硬いんでしょうねえ。ホースをヒーターで触れなくなるほど温めて、潤滑剤塗ってもなかなか入りません。力を入れすぎて車体側のパイプを折ったりしたらどえらいことになるし…なんていうとさ。「万が一の際にも抜けることがないようにタイトなクリアランスになっているんだ」とかいう人が出てくると思うのですが、んじゃあ、エンジン側はそんなに苦労しないで入るのはなんで? さらに言うと、入りづらいホースを無理やり入れる際にホースを痛めちゃうこともあると思うのですよねえ…まぁ、別のホース使うわけにはいかないので泣きながら入れますが…

T口さんの丸目GDBは今回予防整備で燃料ホースやフィルターも替えましたが、入庫した一番の理由はエンジンルームからの白煙。インタークーラーを外して覗き込んでみると…ブローバイホースが抜けてます。そしてそのパイプの下にオイルの池が…これは白煙も出るわなぁ、と思って、そのパイプを入れようとすると妙な手応え…よくパイプを見てみたら、ぱっくり縦に割れています。あげくに、例によってゴムからプラスチックに変身してます。カチカチで、なおかつ割れ目が入ってカパカパ。これは抜けます。
他のパイプも同じ状況と考え、「もう、ゴムホース系全部替えさせてください!」とお願いしての作業となりました。考えられる限りのホースを取り寄せ、ブローバイ系はシリコンホースで引き直しです。そして、池になってるエンジンの上側はひたすら掃除…この作業が一番大変だったかも。
サクションパイプも東名パワードのシリコンに変更。サクションパイプとエアクリーナーボックスの間のジャバラホースも新品に交換です。おおぁ!! アコーディオンみたいにジャバラが縮みます。素敵! 外した同じホースは、完全にプラスチック化して縮みません。スバルのエアクリーナーボックスを取り付けるときは、この部分のたわみを利用して取り付けることになるのです。カチカチだと、上側のカバーがうまくはまらず、破損したり、きちんとはまらないままの状態になっていることも多いですね。
ちなみに、このジャバラ部分を金属のパイプに交換する商品が出ていますが、金属では当然たわみません。挙げ句に、某メーカーのあの商品は、寸法がきちんと出ていません。ろくなことにならないと思いますので購入は避けたほうが良いかもです。

しかし…漏れているホース類を全交換して、さらに、清掃を行えばエンジンルームからの白煙は収まると思うのですが…根本的な問題は、池になるほどのオイルがブローバイから出ている…ということなのです。大量のオイルがブローバイガスに交じる理由は、ピストンリング、ピストン、シリンダーの摩滅によるクリアランスの増大が考えられるのですが…さすがに、はい、エンジンOHしましょうとも言えません。今の所絶好調で回ってますし…

しかし、ブローバイガスをサクション側に戻して、それを再燃焼させるということは、今度はマフラーからの白煙の危険性が…もちろん、エンジン本体にもカーボンが溜まりやすくなりますし、キャタライザーやマフラーにもいい影響は与えません。
ということで、とりあえずの白煙対策と、エンジンのコンディションチェックのためにオイルキャッチタンクを装着することを提案させていただきました。このメルマガでは何度も書いてますのでもうご存知ですね。

ブローバイガスを一度オイルキャッチタンクに通して、ガスとオイルを分離し、ガスだけをサクション側にリターンさせるという作戦です。この方法ならば、燃焼するオイルを減らすことができますし、キャッチタンク内に溜まるオイルの量でエンジンのコンディションがわかりやすくなる…というものです。ただ、スバルの場合は、キャッチタンクの位置が問題です。あまりスペースがないのですが…T口さんの場合、「インタークーラースプレーいらねえ!」 と、漢らしい判断をしてくださったので、その場所に取り付けさせていただきます。

よくわからない電子デバイス的なパーツが嫌いな久田は古いのかもしれませんが…このキャッチタンクのように地味でもしっかり効くパーツ。そして、ホース類の交換などのように、安全にも、車両のコンディションキープのためにも効果的なパーツはたくさんあります。パワーを上げたり、ハンドリングを向上させるだけがチューニング屋の仕事ではないのです。どんなことも遠慮なく相談してくださいね。

さて、先日…大枚はたいて、KTCのエンジンハンガーなるものを購入いたしました。以前から似た構造のものは持っていたのですが、今回のものは、新型の車両にも対応し、さらにボディに負担をかけにくいというスグレモノです。さっそく、S木さんのオイルパン交換に使ってみたのですが…おぉ!! 楽だこれ!!

ということで、エンジンが釣りたくてたまりません。エンジンマウント交換、オイルパン交換、クラッチ交換ウェルカムです! エンジンマウント交換に関しては、特価メニューを思案中です。これまた相談してくださいね!

今週は…あっと驚くGC祭り…なんと現在4台のGC8が入庫中です…今世にGCに乗っているといえば…好きで好きでたまらなくて乗っている方々ばかり。きっちりと仕上げてお渡しせねばと気合い入れてます…って、もちろんどんな車両でも同じことなのですけどね!

それではみなさんも体調に気をつけて、いつも言うことですが安全運転第一で!

また次号でお会いしましょう!

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