2019-0818号 ご自分でセッティングするときのお話
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2019年08月18日号
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皆さん、こんばんは!
お盆休みはいかがでしたか?
今日がお盆休みの最終日という方も
たくさんいらっしゃると思います。
ゆっくり休めたのなら良いのですが…
また、盆休みなどまったくなかったわ!フルで仕事してたっ!
という方もいらっしゃるでしょう。
暑い中、本当にお疲れさまです。
久田は3日間のお休みを頂きましたが、
例によって店に出て作業をしたのが一日。
外回りの仕事をしていたのが一日。
まぁ、休んだような、休んでないような…ともあれ、とても元気です。
明日、明後日は定休日となってしまいますが、水曜日からまた全開でがんばります。
って、明日明後日も色々やることがあるのですが…
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◎ご自分でセッティングするときのお話
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さて、今回は、2つのネタをお話したいと思います。
まず、当たり前の小ネタなのですが…
サスペンションのセッティングを
ある程度ご自分でされてしまう方は多いのではないかと思います。
簡単なことでは、ダンパーの硬さの調整。
これも立派なサスセッティングです。
以前紹介した、フロントだけにスペーサーを入れてみる
(通常のボルトなら5ミリが限界ですよ)
リアだけに入れてみる…なども
ホイルナットのトルク管理さえきちんとできれば、
手軽で立派なセッティングですね。
これらのセッティングをご自分で行う場合、
意外に手を抜きがちなのが、タイヤの空気圧のチェックです。
ご存知のようにタイヤは自然と空気が抜けていくものです。
これは故障ではなく、あたり前のことなのです。
数ヶ月も空気圧チェックを怠った状態で、
ダンパーを締めたからこうなった、緩めたからこうなった…
などと言っても、まったく信頼のできないデータにしかなりません。
まず、ご自分の基準となるタイヤの空気圧を決め
(わからない場合は久田に聞いてください)
何らかのセッティングをする際には
必ずその空気圧にしてから行う癖をつけると良いと思います。
スローパンクを早めに発見できるなど、
安全にも繋がりますし、一石二鳥ですね。
皆さんご存知の“人柱”N間さんなどは、
ほぼ週イチくらいでタイヤの空気圧をチェックされてます。
仕事帰りにふらっとボズを訪れ、タイヤの空気圧をチェックして、
雑談かまして、閉店のお手伝いをしてくれて(神っ)帰る…みたいな。
少し話が変わりますが、
ヘビーな作業までご自分でこなしてしまうユーザー様の中には、
キャンバー角をご自分で調整してしまう方もいらっしゃいます。
調整式ピロアッパーを使っている車高調整式のサスの場合、
もしくは、エボやインプのように、
純正からキャンバーを変化させる機能を持っているサスの場合、
比較的簡単にキャンバー値を変更することが可能です。
無茶苦茶に寝かせる…などさえしなければ、
これは悪いことだとは思いません。
ただ…車両によって、キャンバー値をいじると、
トー値も大きく変わってしまう車両もあるのです。
そのため、
「このあいだキャンバー寝かせたら、
カクカクシカジカのハンドリングになったんだよ…」
というセリフには疑問符がついてしまいます。
それはキャンバー変化によってもたらされたハンドリングの変化なのか、
トーの変化によってもたらされたハンドリングの変化なのかが、
わからないのですね。
そのため、キャンバー値をいじる場合、
必ず、同時にトーの値を測り、
キャンバーを調整する前のトーにしてみることがまず大事です。
トー調整? 道具もないし、なんかめんどくさそう…
と思ったら、キャンバーの調整はご自分ではやらないほうが良いでしょうね。
ちなみに、車高に関しても全く同じことが言えます。
車高をいじった場合、アライメントは狂うことがとても多いです。
それゆえ、フロントの車高を下げたからカクカクシカジカになった…
とは言い切れないのです。
ちなみに、うちのデモカーにもあったデミオと、
S石オヤヂの愛車であるアルトワークスの2台に関しては、
キャンバーいじると、めちゃくちゃにトーが変わります。
それも恐ろしいほどに…
「キャンバー寝かせてみたいから調整ボルト突っ込んでみる!」
なんてことは絶対にご自分ではやらないほうが良いですよ?
さて、次のネタですが、このところ強く感じることを書きます。
ブーストアップなどのチューニングを施しているお客様は、
ほとんどの方が電気式のブーストコントローラーを装着されていると思います。
特に、久田はECUでのブーストコントロールをオススメしておりませんので、
ボズでいじった車両の99%にはブーコンが付いているはずです。
このブーコンですが、
一度セッティングしたらほぼ調整はしないと思うのですが…
いろいろな理由で
再セッティングをしたほうが良いのではないかと思う車両に出会うことがあります。
まず、セッティングしてから、かなり年月が経ってしまった車両。
これは、タービンのヘタリもありますので、
ブーコンだけでどうこう言えないときもあるのですが…
再セッティングだけで今しばらくの延命になる場合もあります。
セッティングしてから3年以上経っているという方なら考えてみるのもアリです。
一度セッティングしてから、排気系をかなりいじった車両。
「オークションでキャタライザーが安かったから落札して自分でつけちゃいました」
というのもいいのですが…
ひどいオーバーシュートとか発生していませんか?
エンジンにダメージ与える前にセットアップやり直しましょう。
次に、結構多いのが…自分で色々いじっちゃった…という方。
お客様のクルマを試乗してなんかブースト安定しないなぁ…と思って、
データを確認してみると…
なんか、書いた覚えのないようなマップが存在したりして…
「これ、何かいじりました?」と聞くと…
やっぱり…ということはよくあります。
豊富な機能がありますのでいじりたいのはわかるのですが、
下手をするとエンジンを壊します。
何か試したいことがある場合は、ご自分でいじる前に久田に…
いや、行きつけのショップに相談しましょう。
取り付けからセッティングまでプライベートでやった?
こんな場合は、それが正しいのかどうかもわかりませんね…
時間があるときであれば無料でチェックしますので、相談してください。
最後に、あまり良い話ではないですが…
プロがやったセッティング…なのに、まるで安定しない…という事例もあります。
よく見るのは、基本のセッティングをないがしろにして、
補正補正を重ねて無理やり目標ブーストにしてしまった状態などです。
プロだけにいろいろな機能を知っているからやるのでしょうね。
この手の車はうっとおしいので全部データ飛ばしてゼロからやり直します。
とまぁ、ちゃんと作動しているからいいや…ではなく、
本当はもっと良いセッティングにできる場合がよくあるのです。
せっかく付いているものなら、有意義に使いたいものですね。
さて、今回はこのくらいで…
まだまだ暑い日が続きます。
くれぐれも身体には気をつけてください。
それではまた次号で!!
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