2017-1126号 ゴムホース類のお話
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ボズレター2017-1126
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2017年11月26日号
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皆さん、こんにちは!
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┃目次
┃◎ゴムホース類のお話
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毎日寒いですね…
とくにウチの店は北向きなので、
寒さはとてつもなく厳しいです。
冬は寒くて、夏はクソ暑いという…
四季をダイレクトに感じられて嬉しい限りです。
くそ。
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◎ゴムホース類のお話
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さて、このところ数台立て続けに行った作業なのですが、
インタークーラーパイプの交換作業を行いました。
特にエボに顕著なのですが、
純正のゴムのパイプ類が
完全にぼろぼろになってしまっている車両が多いです。
まぁ、インプレッサは、
前置きにしているのでもなければ
インタークーラーパイプなんてほとんど存在しませんから
傷みが目立たないだけなのですけどね。
ゴムのパイプは固着していることが多いので、
逆に抜けはさほど心配していないのですが…
ゴムというよりプラスティックじゃないかというくらいに
硬くなっている場合が多いです。
割れたり、裂けたりすることが心配ですね。
タービンからスロットルまでのパイプが抜けたり、
裂けたりすると…恐ろしいことが起きます。
ブースト圧がかからないのは当然わかると思うのですが、
基本的にエンジンは止まると思ってください。
走行中にエンジンが止まるということは…
一般道ではそれほど問題にならないかもしれませんが…
首都高速の環状線だったりしたら怖いですよ?
下手をすれば命に関わります。
思い切って社外のパイピングキットに交換してしまうのも良いですし、
純正の新品パイプ(ホースですけどね)に交換するなら
コストもずっと抑えられます。
CNはもちろんのこと、
CP系、CTの方もそろそろやばいと考えてください。
性能的にはまだまだ行ける車両ですが、
エボ10が出たのが08年ですからね…
ということは、CTの方の殆どは10年選手ということになります。
ゴムのパイプが傷んでいないほうがおかしいくらいです。
明らかに傷んでいると感じたら、
早めに交換してくださいね…って、
もうひとつ問題があります。
CNになりますと、純正部品そのものの供給がすでに怪しいです。
CPでもやばいかも…
ロードスターやR32GTRは純正部品の再生産という話も聞きますが、
エボ系にそんな話は出ていないと思います。
仮に、今、純正部品で交換したとすると、
その部分はおそらく10年位は問題は起きないとも思われます。
しかし、新車時のまま一度も交換していないとなると、
この先10年は絶対に持ちません。
そして、ほぼ確実に純正部品は手に入りにくくなります。
ということで、交換するなら早いほうが良いですよ?
また、インタークーラーのパイプだけでなく、
漏れたら一発でエンジンがオシャカになる可能性のあるラジエターホース。
漏れたら燃圧がかからなくなって空燃比が薄くなって、
エンジンブローの可能性のあるフューエルレギュレーターのホース。
燃料漏れを起こしたら車両火災の危険性のある燃料ホース。
これまたエンジンブローの危険性のあるオイルクーラーホースなど…
漏れたら大事のゴムパーツはとても多いのです。
定期的な点検と交換を強く推奨いたします。
また、これらの作業をする際に、
スロットルボディを取り外して清掃、
およびスロットルコートという
バタフライからのエア漏れを防ぐ作業をするのもいいですね。
なんとなくアイドリングが落ち着かない車両が、
スロットルコートで調子が戻ったというのはよく聞く話です。
スロットルコートの施工もボズの日常作業の一つです。
遠慮なくお申し付けください。
あ、ただ、スロットルボディのガスケットは新品に交換したいので、
事前にお電話いただくか、
もしくはガスケットだけご自分で買ってきてくださいね。
実は…地味に宣伝してしまいますが、
このスロットルコートに使用する薬剤。
某レースエンジンメーカーからも発売されていますが、
実は…これリキモリ製なのです。
オイルだけでなく、
いろいろなところで皆様のカーライフをサポートしているのですよ!
インタークーラーパイプや、サクションパイプ、
スロットルなどをいじっていると…
少しいや~な気分になることもあります。
それはパイプ内や、インマニ内に
べっとりと付着したオイルを見てしまったときです。
もちろん、出来る範疇で清掃はするのですが、
またすぐに同じ状況になるのは目に見えています。
これだけオイルが付着しているのだから、
場合によっては白煙すら出ているんだろうなぁ…
と暗くなるのですが…
このオイル付着の原因の一つがブローバイガスによるものです。
ブローバイガスとは、
エンジンのシリンダーとピストンの隙間から漏れた燃焼ガスが、
エンジンのクランクケース側に溜まったものです。
簡単に言ってしまえば、
オイルの混じった排気ガスと言ってもいいですね。
排気ガスですから、
そのまま空気中に開放してしまうのはよろしくないので
サクション側(エアクリーナーと、ターボのコンプレッサーの間ですね)に戻して
エンジン内に送り込んで再燃焼させるという仕組みになっています。
シリンダーやピストンリングが摩耗してきて、
ピストンのクリアランスが甘くなるとブローバイガスが増えてきます。
そのオイルの混じったガスがサクションからターボを通り、
インタークーラーパイプまでをオイルベタにしてしまうのです。
これを再燃焼させるわけですから、
白煙が出るなどのデメリットの他、当然パワーはダウンしますし、
燃焼室にカーボンも溜まりやすくなります。
では、このブローバイガスを低減させるにはどうしたら良いかですが…
エンジンをオーバーホールすることが根本的な解決策となります。
ピストンクリアランスが大きくなっているのですから当然ですね。
しかし、70~80万もの予算のかかるオーバーホールを
さぁやれと言われてもなかなか難しいでしょう…
ということで、ブローバイガスの多めの方は、
オイルキャッチタンクを取り付けることを提案いたします。
ブローバイガス中のオイルを分離させてくれますので、
パイピング内のオイルベタベタをだいぶ改善することが可能になります。
もちろん、ガスは再燃焼させれば大気汚染に関しても問題ありませんね。
予算的には2~3万と、
比較的安価でありながら効果の高いパーツです。
サクションを外したらオイルべっとり…
という方は考えてもいいと思います。
自分で外すのは嫌だという方は例によって久田にご相談ください。
さて、今日ももうひと頑張りいたします。
今日はCNとCTを納車させていただいて、
GC8と、CE9Aが入庫しました。
なんとなく2台が並んでいるとタイムスリップの気分。
まだまだ大事に乗りたいとのこと。
少しでもお役に立てるように頑張ります。
ではまた次号で!
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