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2023-0313号 エンジンブローのお話

 

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ボズレター2023-0313号 BOZZ LETTER Ver. 2023-0313
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2023年03月13日号
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皆さん、こんにちは!
今回のメルマガは久田のポカにより一日遅れでお届けします。
だいぶ春めいてきましたね。最近は洗車をしていてもさほど苦痛に感じなくなりました。あ、そだ、洗車と言えば…普段ボズで納車前のお客様の車両を洗車するときは、撥水効果のあるカーシャンプーを使うのですが…最近、アメリカ製のちょっとしたケミカルを仕入れてテスト中です。久田のクルマで試したところなかなか良い結果が出たのですが…昨日少し塗装のヤレたM君のミラージュにも試したらヌメッとしたいい感じの光沢が…もう少し試したらお客様のクルマにも使ってみますね。フロントウインドゥが油膜地獄になる…とかが起きなければいいのですが。あ、M君は油膜地獄になってたら久田にすぐに報告よろしくです。
洗車に関してですが、なるべく時間のある時には納車前に洗車しておりますが…どうしても出来ないこともありますので、そのときは運が悪いと思ってください。決してお客様を選んで洗車しているわけではないのです。また、コーティングなどが施してあったり、人に洗車させるのが嫌いで洗車不要な…方は、入庫の段階で一声おかけくださいね。

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◎エンジンブローのお話
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さて、今回はエンジンブローのお話です。
もうこのメルマガも何年になるでしょう…その中で、何度も何度も”こんなことをしてしまうとブローに直結しますよ” なんて文章を書いてきましたが、エンジンブローそのものに関して書いたことがほとんどない事に気づきました。今回は、そのブローに関してのお話です。嫌な話題ではあるのですが、どんなことが起きるのかを知ることによってブローを避ける事ができるかもしれません。久田の僅かな知識が皆様のお役に立てばいいのですが…

ブローとは、簡単に言ってしまえばエンジンが壊れることです。それも、簡単なトラブルではなく、走行不能となり、修理をするためにはエンジンを一度分解して、部品の交換などを行わないと修復できない状態をブローと表現します。エンジン内部部品の破損と言ってもいいでしょう。ただ、ブローにはいくつかのパターンがあり、それぞれ起きることが異なり、そして原因も違います。詳しく説明していきましょう。

まず、アクセルを踏み込み、空ぶかしをしてみると”ガタガタン!! ガタガタン!” と激しい打音がすることがあります。金属製のパイプの中にハンマーを入れて、それを激しくパイプ内部で動かしたような音…と表現することがあります。これはコンロッドとクランクシャフトを結合している部分に使用されているメタルベアリングという金属製の板状のベアリングの破損です。本来ある程度の厚みがあるものですが、それが完全につぶれてしまったりすると、クランクとコンロッド、またはピストンとヘッドなどが当たるようになり打音が発生します。
メタルトラブルの原因は、潤滑不足であることがほとんどです。そして潤滑不足が発生する原因は…エンジンオイルの不足、劣化、高温による油膜切れ、そもそもエンジンオイルの質が悪いなどです。エンジンオイルを入れ忘れる…などという大胆なミスは少ないとは思いますが…ドレンボルトの締め忘れなどでドレンボルトが欠落し、オイルがすべて抜けてしまった…などは何度か聞いたことがあります。まぁ、オイルが抜けてブローしたエンジンも悲劇ですが、そのバラまいたオイルがこぼれた路面も恐ろしい状態でしょうね…なんか、書いてて怖くなってきました。ボズスピードで久田がオイル交換をしているときに、何度も何度もドレンボルトの締め付けをチェックしていたり、「ドレン締め付けOKっ!」とか叫んでいるのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。30年以上やってても怖いものなのですよ…あ、かといって力いっぱい締めるのは厳禁ですからね。

こぼれていなくても、エンジンオイルは徐々に減っていきます。正常な状態のエンジンならばさほど問題にならないのですが、オイル上がり、オイル下がりや、タービンのオイルシールが劣化してタービンからオイルが徐々に失われてしまうエンジンの場合は、油量不足によるエンジンブローの危険性も高いです。オイル上がりやオイル下がりは、一昔前の自動車雑誌などではちょいちょい解説されていたことですが…最近はあまり見ませんね。これも簡単に説明しておきます。まず、オイル上がりは、ピストンとシリンダーのクリアランスが過大になってしまったり、ピストンリングの摩滅、破損などにより、本来はオイルパン側に戻らなければならないオイルが燃焼室に入ってしまうことを言います。そしてオイル下がりは、吸排気バルブのシリンダーヘッド側にあるバルブステムシールの劣化などによりシリンダーヘッドから燃焼室にオイルが入り込んでしまうことを言います。
どちらの場合も燃焼室内にエンジンオイルが入り込みますので、それが燃えて白煙を発生させることが多いです。この二つはなかなか見分けがつかないのですが…高回転域で白煙を吹くならオイル上がり、長めにアイドリングをさせておいて、ガツンとスロットルを開けたときに白煙が出るようならオイル下がり…と言われることもあります。この判別法は絶対ではないのですけどね。

ともあれ、タービンが原因にせよ、オイルの上り、下がりが原因にせよ、排気ガスに混じって白煙を吹くようであれば必ずオイルはいいペースで減少しています。ちょこちょこ継ぎ足して油量を確保していれば即エンジンブローとはならないでしょうが…キャタライザーは傷みますし、マフラー内部もギトギトになります…どちらにせよ早めの修理が必要ですね。また、オイル上がりが発生するほどシリンダーやピストンリングが摩滅していれば、オイルが燃焼室に入り込むのと同時に、ガソリンがオイルパン側に流れ込んでくることも十分に考えられます。エンジンオイルにガソリンが混じると…当然粘度が落ちます。潤滑性能が低下してメタルトラブル…エンジンブローという事になりかねないのです。

次にオイルの劣化ですが、一般的なイメージとしては、オイル交換をサボっていたから劣化してしまった…という感じでしょうが…上で説明しているように、ひどく長期間使用していたわけではないのに、エンジンそのもののトラブルにより、通常よりも早くオイルが傷んでしまうこともあるのです。また、使用条件によってもオイルの痛みのペースは異なります。エンジンオイルの温度が十分に上がりきらないような短距離の走行が多い場合はオイルの痛みが早いです。もちろん、あまり乗っていないクルマの場合、「まだ5000キロに達していないからオイル交換はいいや、まぁ、2年前に入れたオイルだけど」なんてのは論外ですね。空気に触れているオイルは酸化しますし、空気中の水分も混じりこんできます。水分が混入して白濁したオイルがエンジンから出てきたときのツライ気持ち…さて、これをどうやってお客様に説明しようか…とアタマを抱える陰鬱な久田。これ、年に数回くらい出くわすことなのですよ。さほど珍しいことでもないのです。

次にオイルがひどく高温になってしまったために、その潤滑性能を維持できずにメタルトラブルを発生してしまう場合ですが…これはメルマガには何度も書いてますね。オイルクーラーの追加、アップグレードなしでサーキットを連続で走行すれば発生する危険性が高いです。ノーマルでオイルクーラーがついてるから大丈夫…という考え方はかなり危険です。よほど休み休み走るか、もしくはオイルクーラーの追加、アップグレードを行うことを強く推奨します。どうしてもオイルクーラーをつけたくない場合(なぜだ!)は、油温計を取り付けてしっかり温度を管理することをお勧めします。

最後にオイルの質…ですが、これは経験豊富なショップのオヤジにどのオイルがお勧めかを聞くことが一番だと思います。三郷の某ショップのオヤジでもたぶん大丈夫です。過去に嫌というほどエンジンをブローさせてきて、最終的にたどり着いたオイルをお勧めしております。ちなみに、お客様には油温は120℃くらいまでで使うほうが良い…と言ってますが、デモカーの場合は140度くらいまで上げてしまったことも何度もあります。お客様には絶対にダメだと言いますが、自分のエンジンはテストも兼ねてますので…

さて、このような原因でメタルトラブルは発生するわけですが…子メタル(クランクシャフトと、コンロッドの間にあるメタルベアリング)が潰れますと、油圧が低下します。本来とても狭いクリアランスで動いているものが、ベアリングがつぶれてスカスカになるわけですから、オイルの圧力はそこで逃げてしまうからですね。
そして油圧が低下すると…今度は親メタルが逝きます。これでクランクシャフトが再使用不可になりますので修理代が20万くらい追加になります。さらにそこからまだ走行を続けますと…今度はヘッドとカムが逝きます。これで修理代が30万くらい追加に…あぁ、考えたくない…油温計と同時に油圧計も欲しいところですが、油圧が低下するとほとんどのエンジンはエンジンチェックランプが点灯します。もうね、即エンジンを止めてレッカーで三郷です…二次災害を発生させないように、とにかく打音がしたり、油圧ランプがついたら即エンジン停止。これが大切です。

なんか、ブローの話を初めて、ひとつのパターンを駆け足で説明しただけで400字詰めの原稿用紙9枚以上書いてしまった…これは次回に続く…のパターンですね。まだまだお伝えしなければならないことがたくさんあるのです。次回も怖くて嫌な話が続きますが…そうならないために覚えてください。

それではまた次号で!


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