2017-0316号 ダンパー保障のお話
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2017年03月16日号
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皆さん、こんばんは!
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┃目次
┃◎ダンパー保障のお話
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ちょっと早めのメルマガ発行です。
今週末、めちゃくちゃ忙しくなることが
予想されるのですが、
今日は比較的トントン拍子に仕事が進んだので
書いちまえとばかりにパソコンに向かっております。
みなさんはギャランGTOという車をご存じですか?
普通に知ってますよ、
デッカイ3リッターのアメ車みたいな4WDでしょ?
とか思った方。
それはGTOです。
ギャランGTOとは、
三菱がむか~~~しに作っていた
クーペボディのFRなのですよ。
三菱にFRなんかあったんだ!
と驚くかもしれませんね。
今は4WDかFFですもんねえ。
あーリアエンジンのi(アイ)があったか…
iといえば、
今びっくりするようなプロジェクトが進行中です。
形になったらご紹介できるかも。
このプロジェクトは久田は少しお手伝いしているだけですが、
ボズの有力助っ人である某氏が
夢中になって取り掛かっております。
あの方なら実現してしまいそうです…
久田も楽しみです。
さて、ギャランGTOに話を戻しましょう。
先程までそのGTOのLSDを
組んだりバラしたりしておりました。
当然のことながら、
GTOのLSDなんて今は手に入りません。
他車種用のLSDを、
スペーサーとカラーを作って
GTOのデフキャリアにねじ込んでしまったのです。
奇跡的にデフサイドベアリングと
ピニオンギアのベアリングは
新品が手に入ったので何とか形にはなりました。
うまく動いてくれるといいなぁ…
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◎ダンパー保障のお話
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さて、今回のお題ですが…
ダンパーの保障に関してのお話を
少しさせていただきたいと思います。
35年前。
一晩でAE86のラリーダンパーを
ぶち壊して泣いた久田という男がいます。
まー、ダートロードを一晩中走ったわけですし、
あっという間に
オイルがダバダバ漏れてきても仕方ないとは思うものの…
さすがに1日で抜けたときは泣きましたねえ。
しかしながら、
昔はダンパーって
それでも仕方ないと思わなければならないパーツだったのですよ。
消耗品だし。
モータースポーツに使っているわけだし。
それが…なんと…最近のダンパーの常識は、
なんと保証付き!
それも2年、4万キロでもびっくりだったものが、
3年、6万キロを保証するというメーカーすら出てきています。
さらにそれが常識になるのではないかという勢いです。
うーーん、すげえー。
3年間って、一晩で抜いた久田からすると(しつこい)、
1000倍以上の耐久性ですよ??
まぁ、それだけ
製品の精度とクォリティが向上したのでしょうね。
技術の進歩とは素晴らしいことです…
って、保証が長くなってよかったよかった…
じゃ、話が終わっちゃいますね。
では、ダンパーメーカーの言う保証とは
どんなものなのかを説明していきましょう。
これをよく理解しておかないと、
そんなはずじゃなかった!
ということにもなりかねません。
では、まずメーカーさんの言う保証内の故障とは何なのか…
ですが、某メーカー(バレバレ)の文章を見てみます。
“正常なご使用状態で、
製造上の原因による故障が生じた場合、
下記保証期間において下記の保証規定に基き、
無償修理致します”
(コピってごめんね、
でもこんな話だから許してね)
と、書いてありました。
おっしゃナイス!
これで3年間はサス関係のコストはかからないぜ!
とか思っちゃいけないんです。
まず、製造上の原因による故障…ですが、
久田が思うに、大きく分けて2点が考えられます。
一つはダンパーそのもののガタ。
ダンパー持って揺すると動いちゃう的なものですね。
そしてもう一つはオイル漏れ。
これまたよく見かけるトラブルの一つです。
これらが発生したときに、
ダンパーはOH、もしくは交換してあげますよ。
がメーカーさんの言う保証です。
久田に言わせれば、
これも相当な大盤振る舞いです。
さすがにダート走ったりしちゃダメよとは書いてありますが、
サーキットで
縁石にドカドカ乗り上げて走っても保証しちゃうのかなぁ…
オーナーさんが
そんな使い方してないと言ったらそれまでですもんね。
しかし、このガタやオイル漏れと、
ダンパーの性能の劣化は別問題なのです。
スカスカに抜けてしまっていても、
オイルも漏れていないし、
ガタも出ていないということも普通にあります。
だから、保証あるからオッケー! とはならないのですね。
ちなみにメーカーさんは
抜けたことに関しては保証してくれないと思います。
久田がメーカーのトップならしません。
消耗品ですからね…
タイヤ減ったから保証しろと言ってるようなものです。
さらに、規定を読んでいくと、
ピロガタに関しては保証外です。
これも勘違いしないようにしましょう。
何でもかんでも直してくれるわけではありません。
さらに(さらに多いな)!
その保証の範疇となる故障が発生したサスの脱着、
アライメントの再調整はおそらく実費です。
少なくともボズスピードでは実費です。
ただで新品同様になるわけではないのです。
さて…ここからが久田の本当に話したいことなのですが…
保証はある意味素晴らしいことです。
ユーザーさんが安心して購入できる
ひとつの要素になっていると思います。
しかし反面、ダンパーの寿命を、
オイル漏れやガタだけで考えてしまう
ユーザーを作り出してしまうのではないかと
心配してしまいます。
久田は、以前からずっと言い続けています。
ダンパーは消耗品です。
本来の性能が発揮できるのは
いいところ4万キロくらいではないかと思っています。
オイルが漏れていなかろうが、
ガタが出ていなかろうが、
ダメなものはダメなのです。
どうダメになるかは、
久田がレース中にエライことになった経験があるので
遊びに来てくれればお話しましょう。
そして、ダンパーが生きているか否かの判断ですが…
これはなかなか難しいです。
しかし、一つだけ言えることは、
見ただけでは絶対にわかりません。
ある程度以上のペースで走らないことには
劣化を見つけることは難しいかもしれません。
ということで結論ですが…
“乗れない店主の店で判断を仰いでも無駄です”
さらに言うなら、
サーキットなどの安全な場所で乗ってもらって
チェックするのがいいでしょうね。
ということで5月14日。
エビスサーキット東コースで
アムクレイド走行会第1戦です。
いくらでも乗りますからね!
はじめての方でも安心、
遠慮なくお問い合わせください!
それではまた次号で!
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