2015-0329号 スパークプラグのお話
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「ボズレター2015-0329号 BOZZ LETTER Ver.2015-0329
発行日:2015.03.29.
ボズレター2015-0329
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2015年03月29日号
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みなさん、こんにちは!
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┃目次
┃◎スパークプラグのお話
┃◎編集後記
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暖かくなってきましたね。
通勤路の途中にある桜が
咲きそうになっています。
もうすぐお花見ですね。
電車で上野あたりに行って
ぶらつきたいものです。
上野、浅草は久田の遊び場なのです。
一緒にいきたい方がいたら
遠慮なくおっしゃってください。
ディープなところにご案内しますよ!
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◎スパークプラグのお話
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さて、今回は点火系の話です。
スパークプラグの話をまずしましょう。
圧縮した混合気に点火する
大事な役目を持ったスパークプラグですが、
最近は純正ではロングライフのものが
一般的に採用されていますので、
あまり交換には縁がないという方も
多いことでしょう。
しかしながら、
エンジンのチューニングを行ったり、
ハードなエンジンの使い方をする場合、
ノーマルのスパークプラグでは
耐えられなくなってしまうことも多く、
交換せざるを得ない事も事実です。
1本2200~2500円と、
さほど高価ではないものの、
定期的な交換となると
その出費は小さなものではありません。
しかたのないことですが、
なかなかつらいものですね。
なぜ、ノーマルのスパークプラグでは
耐えられないのか?
という話を簡単に説明します。
一番大きな理由は熱価…と呼ばれる
スパークプラグ自身の熱に対する耐性です。
焼け型、冷え型のスパークプラグという
呼び方をする場合もあります。
焼け型のプラグほどかぶりに強く、
高温には耐えられなくなり、
冷え型のプラグほどかぶりやすいのですが
高温、高負荷に耐えます。
この、かぶりがなんだかわからない方も
多いでしょう。
これまた簡単に説明します。
エンジン始動時、
当たり前の話ですが
エンジンは冷えきっています。
この状態で
冷え型すぎるスパークプラグを使用していると、
エンジン始動が困難になることもあるのです。
デリケートなレーシングエンジンなどの場合、
焼け型のプラグで暖機運転までを行い、
その後に冷え型のものに交換して全開走行する…
ということもあるくらいです。
そこで、チューニングエンジンには、
少し冷え型のスパークプラグを
装着する事が多いのですが…
このプラグ交換。
単純に熱価を合わせるだけが
目的ではないのです。
実は、外したスパークプラグは、
エンジンのコンディションを
実によく語ってくれるのです。
ピストンの棚落ち、
ヘッドガスケットの抜け等がある場合、
スパークプラグの電極が
異常な状態になることが多いのですね。
いわばエンジン内部の
簡単なコンディションチェックが
出来るのです。
では、わざわざ交換しなくとも、
外して一度電極をチェックして
もう一度そのプラグを突っ込めばいいじゃないか…
とおっしゃる方も多いことでしょう。
はい、そうなのです。
30年位前はそれが当たり前でした。
なにしろ、
ガソリンスタンドの通常の業務の中に
スパークプラグの点検、清掃という項目が
あったくらいです。
ところが…本当であれば、
スパークプラグに使われているガスケットは、
再使用禁止なのですね。
メタルのガスケットが使われているのですが、
潰れて密閉を保つ仕組みになっている
このガスケットは再使用禁止です。
そういえば昔はプラグの部分に
排気漏れの跡のあるエンジンもあったなぁ(遠い目)。
とはいっても、
このプラグのガスケットだけ売ってるところって
見たこと無いのですよ。
まぁ、注文すれば入るのでしょうが…
さらに、昔はスパークプラグの価格が
400円位とめっちゃ安かったこともあり、
スポーツユーザーの場合は
面倒だから替えちゃえ!
となっていたわけです。
また、エボなどはまだ楽なのですが、
インプレッサやGTOなど、
プラグ交換が
めちゃめちゃ面倒な車両もあります。
この場合も、
仮にガスケットが手に入ったとしても、
どうせ外したのだから交換したいところですね。
再度交換とかあまり考えたくないですし…
よく、焼けに関して
白く焼け過ぎの場合は冷え型に。
黒くかぶっている、くすぶっている場合は
焼け型のプラグに交換…
というセオリーが書いてあることも多いですが、
これ、実はあまりあてになりません。
なぜなら、全開状態での焼けをみないと
意味が無いのですね。
エンジン全開で
ストレートをカーンと踏んでいる状態で
エンジンを止め、
その状態でプラグを外してチェックして、
はじめて正確な焼けがわかります。
これ、ストリートで出来ます?
ましてやターボエンジンでこれやりたいです?
アフターアイドリング不要論の久田であっても、
それは走りながら冷やせるから
という大前提があるゆえの意見です。
フルブーストの5速、6速全開からの
エンジンカットはやりたくないですよ。
と、いうことで、
熱価の選択に関しては、
プロに任せたほうがいいと思います。
経験の浅い久田であっても、
1000台以上のエンジンを見てきておりますので、
理想的な熱価をおすすめできる…はずです。
また、最近のスパークプラグは、
ある程度冷え型で
高温、高負荷に耐える設計でありながらも、
かぶりに強いタイプもあります。
HKSのMシリーズなどが
それにあたりますね。
ストリートから週末のサーキット走行まで
対応できる素晴らしい商品だと思います。
時々、
エンジンが不調だと言っていらっしゃる
新規のお客様の車両が、
スパークプラグを交換しただけで
完全に絶好調になってしまうことがあります。
お客様的には、
スパークプラグは
交換するものだと思っていなかった…
とおっしゃる方も多いのですが…
だめですから、
これ。
必ず定期的に交換してくださいね。
点火系のトラブルのある車両は、
エンジンオイルに
ガソリンが混ざることが多いです。
これは着火不良で燃焼できなかった混合気が
完全に排出されずに
シリンダー壁を伝って
オイルパンに落ちるためです。
ガソリンの混じったエンジンオイルは
当然粘度が下がりますので
エンジンブローの危険性も増えます。
また、触媒にも
ダメージを与える危険性も高いです。
点火系のトラブルは怖いのですよ。
さて、最後に
具体的にスパークプラグ交換のサイクルですが、
理想を言えば年2回。
春と秋がいいですね。
この場合、
夏場には冷え型、
冬場は焼け型のプラグ番手を
選択することもあります。
まぁほとんどの場合、
一年を通じて同じ番手を使えるのですけどね。
ここしばらく、
スパークプラグを交換していない
という方がいらっしゃいましたら、
ぜひとも交換にいらしてください。
先ほど言ったように、
エンジン内部の健康診断も同時に出来ます。
転ばぬ先のなんとやら…ですよ。
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◎編集後記
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さて、
今回はスパークプラグの話だけで
終わってしまいましたので、
次号で点火コイル、
ハイテンションコード、
点火系のチューニングパーツに関して
話したいと思います。
楽しみにしていてくださいね。
また、4月5日のアムクレイド走行会ですが、
まだ、わずかに空きがあります。
マッハで電話してくれれば
間に合うかもしれません。
まだ申し込んでいない方がいらっしゃいましたら
お早めにどうぞ!!
はじめての方でも
全然OKですからね~
恒例のリキモリオイル10%オフキーワードは…
“バーベキューは4月29日!”
にします!
また、例によって
シェフMさんが腕を振るうらしいです。
お楽しみに~~
それではまた次号で!!
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