2021-0509号 転ばぬ先の杖(その1)のお話
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2021年05月09日号
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皆さん、こんばんは!
普段はメルマガの発行日を忘れることはあまりないのです。
週中にN山から「今週末はメルマガの発行日です!」というラインが来ても、知ってるもんね、うふふ…とか、余裕ぶちかましているのですが…
今回はコロッと忘れておりました。
今日も、朝からめちゃくちゃに忙しく…オイル交換やら、トラブルシュート、入庫されたお客様との打ち合わせ✕2、“炎の電気職人T氏”との打ち合わせやらなんやらでバッタバタでしたが…メルマガ発行日だということに気づき、冷や汗流しながら書き始めた次第です。
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◎転ばぬ先の杖(その1)のお話
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さて、このところトラスト製のエボ用インタークーラーを連続して取り付けてます。とことん性能を追求したインタークーラー…というわけではないのですが、とにかく安い。なんと5万6000円定価です。そして、タービン出口からインタークーラーまで、そしてインタークーラーからエンジンルームのバッテリー横までのパイピング、シリコンホース、ホースバンドがすべて同梱されてこの値段です。めちゃくちゃ安くないですか?
CNからCTのエボ9までラインナップされています。そして…CNはもちろんのこと、エボ9であっても、純正のパイプ、ゴムホースがひどく劣化している車両がほとんどなのです。これらのホースをすべて交換するとなると…相当な予算がかかります。だったら、パイピングが同梱されているこのインタークーラー付けちまえ…というパターンですね。もちろん、スロットル手前のこのキットに入っていない部分に関しては、同時に純正の新品に交換することがセオリーです。
ちなみに…もうCNは純正のパイプ類の中で廃盤になってしまった部分がいくつかあります。まだ漏れているわけではないし、いつかそのうち…なんて考えていると、純正部品そのものが手に入らなくなります。CPももう怪しいですね…というわけでさっさと交換してしまうが吉だと思います。トラストさんも、いつまでこのお得なインタークーラーを作ってくれることか、一抹の不安もあります。現在も欠品中。一応、CNからCTエボ9までの3種類を全てバックオーダーでトラスト様にお願いしてありますが…これがなくなったら、次は高く付くかも…
また、先日HKSのGTⅢタービンと、このインタークーラーキットを同時に取り付けましたが、HKS製タービンと、このキットのパイピングには、当然互換性がありません。そのままでは絶対に取り付けは不可です。無理に取り付けようとすると…スターターモーターあたりでショートさせるのがミエミエです。
通常ならば、こんな場合は帳尻が合わない部分のパイピングをワンオフ制作ということになるのですが…ちょっと工夫するだけで、簡単に、安価に取り付けることが可能になります。ひとつ専用工具が必要にはなるのですが…
このように、メーカー違いのものを混在させるときには思わぬトラブルに発展することがよくあります。インタークーラー、オイルクーラー、ターボキット、スーパーチャージャーキット、エアクリーナーあたりはかなり危険ですね。もし、できることならば、自分が最終的に作り上げたい車両がどんなものなのかをイメージして、メーカーを揃えていくことも考えたほうが良いかもしれません。そうしないと…はい、このパーツ付きませんので、大加工が必要です…つきましてはウン万円…もしくはパーツの買い直し…ということになることも多いです。まぁ、一番いいのは、最初からプロに相談することなのですけどね…
先日、タービンブローのGDBが入庫してきました。まぁ、普通にタービン交換して直ったのですが…エンジンルームを見ていると、なんとな~~く、違和感があります。この違和感はなんだろう…と思いながら、通常の手順で、まずバッテリーのマイナスターミナルを外そうとしたところで…バッテリーのステーがないっ!! バッテリー置いてあるだけっ!
やべえ…タービンのチェックでさっき全開で踏んじゃったよ、このクルマ…
通常の自動車用バッテリーの中には、希硫酸が入っています。漏れるとエライことになりますよ? ボディなんかボロボロに腐りますよ?
オーナーさんに聞いてみると、「はい、付けてないんですよ。で、ブーストってどのくらいかけられますか?」って、こらこらこらーっ! ブーストはいいから、バッテリー固定しましょうよ…
どうやら、事の重大さがわかっていなかったようです。もう30年以上クルマ屋やってますが、バッテリーが固定されていないクルマはなかなか見ないなぁ…あ、助手席にバッテリー置いて、ジャンプコードで車体側のハーネスと接続して…兵庫まで帰ったカプチーノは知ってる…さすが粉もんレーシング…まぁ、冗談はさておき、バッテリーはしっかり固定しましょう。ステーがないまでは行かなくても、ステーの固定ナットが緩んでいる、ターミナルが緩んでいる車両はよくあります。久田はオイル交換時には必ずチェックするようにしていますが、お客様も日常点検の項目に入れてくださいね。
そういえば…バッテリーターミナルと、ストラットバーが接触して、ショートしている車もありました。ストラットバーの効果云々以前に、ショートは駄目だから!! ご自分で後付パーツを付けるのはいいのですが、くれぐれも安全には気をつけてくださいね!
最後に、このところタービンだの、フロントパイプだの、エキマニだのの脱着作業が多いのですが…古めのクルマの場合、とにかく錆びている、ボルトが緩まない、なめる、折れる…まぁ、トラブル満載なことが多いです。
インプレッサの場合、フロントパイプのナットは強烈に品質の良いものを使っていることもあり、あまりトラブルはないのですが…エボなんてね…フロントパイプや、タービンの固定ボルト・ナット緩めるときは神様に祈りながらですよ…
最終的には、ベストコンディションで乗ろうと思ったらいつかタービンは外すことになります。その心の準備をするためにも…エボ乗りの皆様。ここらでフロントパイプ交換しませんか? そのサビ具合、固着具合で、タービン交換のときのトラブルの発生率がある程度わかります。それに、エボのフロントパイプ、路面にヒットさせて凹ませているクルマ多いのですよね…排圧上がってエンジンに厳しいですよ? って、車高落としすぎ…それと、CN、CP系のフロントパイプもそろそろ廃盤の予感…急ぎましょう。
さて、毎度の駆け足でしたが、一応必死に書きました! 今日はこれから、某スバルチューナーの方とオンライン会議です。いろいろと情報を仕入れてきますからね!
次号は…N山ごめん! 全く考えてない!! あ、ひとつは思いついた。“転ばぬ先の杖、パイピング抜けに対応する工具を持ちましょう” は必ず書きます!
それではまた次号でっ!!(焦ってる)
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