2020-0621号 バンテージのお話
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2020年06月21日号
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皆さん、こんばんは!
お元気にされていますか?
幸い、久田の周りでは
武漢から来たウィルス(COVID-19)に侵されたという話はまだ聞いておりません。
久田の場合、
“バカは風邪引かない”
のアップグレードバージョンだと冗談をかましておりますが、
油断することなく、この嵐がおさまるのを待ちたいと思います。
みなさんもくれぐれも気をつけてくださいね。
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◎バンテージのお話
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前号のメルマガで、
リアサスの取り付けボルトが緩んでいたMさんの話を書かせていただきましたが、
あれから、日を改めてグリスが漏れていたドライブシャフトの修理、
定番のインテークパイプをシリコン製に交換などの作業をさせていただきました。
前回は下回りメインでしたが、
今回はエンジンルームとも長時間にらめっこ。。。
やはり、色々出てきました。
ホースの割れなどは、経年劣化といえますが、
ブローバイホース外れてるとかね…
もちろん、可能な限り点検、修理をさせていただいたのです。
そして昨日、Mさんから、
無事に筑波コース1000の走行が終了したとのご連絡をいただきました。
いやぁ、良かった…
まだまだこれからも、安全で楽しいスポーツ走行を、
長く長く楽しんでいただきたいと思う次第です。
先週は、スバル系のフロントパイプ2本に、
バンテージを巻かせていただきました。
単純に巻くだけなら簡単だろ? とおっしゃるあなた…
やらせて差し上げますから一度ご来店くださいな…
さて、今回はこのバンテージの話です。
エキマニやフロントパイプにバンテージを巻き、
遮熱効果を高めるというものですが、
肯定派、否定派、いろいろな意見があるようです。
肯定する方の意見としては、熱害を防ぐことができるということ、
また、排気の流速が高まるため、
パワー的に有利になるという意見があります。
逆に、否定派の方の意見としては、
エキマニが割れやすくなるとか、
キャタライザーの温度が上がりすぎて寿命が短くなる、
などの意見があるようです。
これらの意見に関して、久田の見解ですが…
絶対に巻いたほうが良いと思います。
まぁ、良いと思わなかったら、今週2本巻きました!
なんて報告はしませんね。
久田の場合、バンテージは、熱害を防ぐために巻きます。
インプレッサなどのスバル型の車両の場合。
フロントパイプのすぐ上にはクラッチマスターと配管があります。
右のフロントブレーキのパイプも近いですし、
右ドライブシャフトのブーツも近いです。
これらはすべて、熱の影響を与えたくないものばかりです。
また、BRZ、86を含む水平対向エンジンの場合、
エキマニのすぐ近くにはオイルパンがあります。
純正エキマニならヒートプレートがありますので問題は少ないですが、
社外品のエキマニに交換した場合は、
オイルパンの真横で火を焚いているようなものですね。
4G63を搭載する三菱車の場合は、
エキマニの目の前がラジエターです。
これまた熱をかけたくない部分です。
その他、配線関係、樹脂パーツも、
高温に晒したくない部分であることは言うまでもありません。
バンテージを巻くとエキマニが割れやすいという話は
確かに昔から言われていることですが…
正直、バンテージが原因で割れたというのも少し怪しいです。
しかし仮に、割れやすくなるということとが事実だとしましょう。
それでも久田の答えは…“だから何?”です。
エキマニやフロントパイプ、
キャタライザーは長持ちするに越したことはありませんが…
仮に割れたとしても即座に深刻なトラブルに直結することはありません。
音や色でトラブル箇所の発見も容易です。
さらにいうと、修理、交換にそれほど苦労する場所ではないのです。
それに比べて、ブレーキパイプが熱されてしまってエアを噛んだら、
シャレでは済まない状態になります。
インプレッサ等の場合、
熱の影響でクラッチが切れなくなるというトラブルは当たり前に起きます。
エンジンオイルや冷却水を加熱して良いことなど起きるわけもありませんし、
エンジンの寿命を短くしたい方はいらっしゃらないはずなのです。
配線が熱で溶けて、それを修理、交換…
考えただけで暗くなるような状態です。
これを天秤にかけたら、誰が考えてもバンテージは巻くべきだ…となるでしょう。
ということで、ボズスピードでは、排気系にバンテージを強く推奨いたします。
しかし、これもただ巻けばいい…というものでもないのです。
もちろん、巻き方のうまい、下手はあります。
久田ももっと美しく、強靭に巻く方法はないものかといつも悩んでいます。
まぁ、これはさらに努力、精進するとして…バンテージの品質。
ここに注目してください。
サーモバンテージは、通販サイトなどをみてみると、
凄まじく安いものも大量に出回っています。
しかし、この安物…試しにデモカーに使ってみたこともあるのですが、
あっという間に硬くなり、ポロポロと剥がれ落ちてきます。
さらに、伸びないために巻きにくい、手がチクチクする…
ろくなことはありません。
まぁ、チクチクするのは久田なのでお客様には関係ありませんが…
ボズスピードでは、
Dei社のチタニウムエキゾーストストラップというものをオススメしております。
50ミリ幅の15メーター巻きが1万円と高価ではありますが、
見た目が美しく、驚くほどの耐久性もあり、
さらに少し伸び縮みしますので巻きやすく、
おまけにあまりチクチクしない…と、ほぼ完璧な性能です。
パーツメーカーさんによっては、
エキマニなどを購入すると
サービスでバンテージを付属にしてくれているところもあるのですが…
もったいないですが、それは使わずに、
このチタニウムバンテージを購入する価値はあると思います。
なにしろ耐久性が半端ないので、
途中で巻き直すという必要性がほぼ無くなるのです。
まぁ、ご自分で巻いてしまうという方なら付属品を使うのもアリですが…
ということで駆け足でしたが、
サーモバンテージの有効性を説明させていただきました。
しかし…それだけでは実は完璧ではないのです。
インプ系のクラッチラインは、
絶対にラインそのものにも耐熱チューブなどを巻いたほうが良いです。
特にフロントパイプ…てか、インプの場合はキャタライザーですね。
それを社外に交換している場合は効果大ですよ。
詳しくは久田まで直接聞いてくださいね。
さて、今週はめちゃくちゃ忙しくなる予感…
86のクラッチ。
CZのブレーキキャリパー交換。
GDAの車検タイベルフロントパイプ。
デミオの車検。
フォレスターのサスとサスアーム。
GDBの耐熱処理一式。
GC8の燃料ホース交換…
そのほかアライメントだの、オイル交換だの…
本当にありがたいことです。
健康に気をつけて、まだまだ頑張りたいと思います!
(当然明日も出社だ…嬉しいなぁ…)
あ、アムクレイド走行会、7月19日。早く申し込んでくださいね!!
それではまた次号で!
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