2015-0705号 ブーストアップの基礎知識part1
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「ボズレター2015-0705号 BOZZ LETTER Ver.2015-0705
発行日：2015.07.05.
ボズレター2015-0705
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2015年07月05日号
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皆さん、こんにちは！
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┃目次
┃◎ブーストアップの基礎知識part1
┃◎編集後記
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うっとおしい雨が
続きますね…
まぁ、お百姓さんのことを考えると
雨はなくてはならないものなのですが…
チューニング屋にとっては天敵。
セッティングにはでられないし、
異音のチェックも難しくなるし…
外での作業も厳しい物になります。
お客様の車両の室内を
汚すことにも気を使いますね。
もっとも…
この梅雨が終われば、
体力的にはめちゃめちゃ厳しい
夏が待っているのですが…
まぁ、
そんなことも
言ってる場合じゃないですね。
気合入れて
頑張って行きたいと思います。
まず、ニュースですが、
ボズスピードのデモカーの
入れ替えが始まりました。
さんざん活躍してくれた
CT9Aの嫁入り先が決まり、
花子（仮名）もお嫁に…
花子（仮名）に関しては、
やり残したことばかりで
ちと残念でもあるのですが、
どうしても始めたいプロジェクトがあり、
泣く泣く手放すことになりました。
もちろん、嫁入り先は
2台ともうちの常連様。
ということは、
今後も取材等で登場する可能性も
十分にあります。
特にCT9Aは、
トルク重視のエンジンから、
高回転型のエンジンに
現在仕様変更中です。
再デビューを
楽しみにしていてくださいね。
さて、入れ替えということは…
はい、新型のデモカーがやってきます。
もうご存知のかたも
いらっしゃるかもしれませんが、
昨日、マツダのデミオくんが
やってまいりました。
なんと…ディーゼルエンジンです。
久田が試乗して、
そのクソトルクに
惚れ込んでしまいました。
さらに…ご存知の通り、
ボズがメインでオススメする
エンジンオイルはリキモリ。
そう、ヨーロッパから来ているオイルです。
そしてヨーロッパは、
現在ディーゼルエンジンが
主流となりつつあるのですね。
いわばディーゼルの国から来た、
ディーゼルのためのオイルを
オススメすることが出来るのです。
先日、某社のH村社長の前に
冷や汗をかきながら熱弁する
久田の姿がありました。
某国から来た某氏の前でも
必死に説明しました…
（バレバレ）
なぜ久田がこんなことをしていたのか、
もうじきわかって頂けると思います。
ふっふっふ…
単なるエコカーじゃないことを
思い知らせてやるぜえ！！
さらに！！
もう一台、
ディーゼルエンジン搭載車が
ボズにやってくる予定です。
これから、
うちはディーゼル必死にやります！
軽油系男子になるんだぁ。
もちろん、BRZ、エボ、インプは
今まで以上にノウハウの収集、
チューニングの実践を行っていきます。
まだまだ頑張ります、
よろしくお願い致します！！
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◎ブーストアップの基礎知識part1
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さて、今回のネタですが、
ブーストアップの基礎知識part1を
お送りしようと思います。
ターボカーの場合、
ブーストアップは
マフラー交換の次に考えたくなる
基本的なチューニングメニューです。
ボズでも毎月何台もの
ブーストアップを行っております。
パワーそのものは
あまり向上させられませんが、
中間域のトルクが爆発的に向上し、
サーキットのタイムは上がるわ、
街乗りの時の瞬発力は向上するわ、
とても効果的といえる
チューニングメニューですね。
ただ、ポピュラーなメニューの割には
間違った考えを持っている方も多い
メニューでもあります。
今回はその辺りを
説明していきましょう。
ブーストアップとは、
ターボの加給圧を上げること。
まず、これはわかりますね。
次に、その加給圧を上げる方法ですが、
大きく分けて2つの方法があります。
乱暴な方法も入れれば3つかな…
この3つ目は
後でチラッと触れたいと思いますが、
まず、正統派を。
一番当たり前の方法は、
ブーストコントローラーと呼ばれるものを
取り付けることです。
ターボのブースト圧は、
ウエストゲートという、
排気ガスをターボに送り込む量を
コントロールする部品の動作で決まります。
たくさん排気ガスをターボに送れば、
タービンがガンガン回って、
ブーストが上がります。
しかし、どんどんあげてしまうと
エンジンが壊れてしまうので、
ある一定のところで
ウエストゲートバルブが開き、
それ以上の排気ガスを
送らないようになっているのです。
ブーストコントローラーは、
このウエストゲートバルブの動作を
可変的に調整するもの。
と考えて頂いていいです。
ノーマルのブースト圧が
仮に1キロであったとしたら、
それを1.2にすることも、
1.5にすることも可能です。
もちろん、
タービン限界以上には上がりませんので、
3キロだ4キロだというデータは
難しいでしょうが…
まぁ、もちろん、
こんなブーストをかけたら、
エンジンは
おそらく壊れてしまうでしょうけどね。
もう一つの方法は…
実は最近のターボカーは、
ノーマルの段階で
ブーストコントローラーのようなもの…
一般的にはソレノイドバルブと呼びますが、
それが付いているものが多いのです。
なぜ、このようなものが
付いているのかというと…
単純な機械的なブースト制御より、
エンジンのフィーリングが
良くなることも多いからなのです。
ブーストの立ち上がりを良くしたり、
中間域だけハイブーストをかけて
トルク感を向上したり
という制御を行っていることが一般的です。
ノーマルのエボやインプに
ブースト計を取り付けると、
一瞬1.3～4までブーストが立ち上がり、
そこからすっと落ちてくる
針の動きを見て取れると思います。
これはノーマルのソレノイドバルブが
働いているからなのです。
そして、このソレノイドバルブは、
メインECUで
その作動をコントロールしていることが多いです。
つまり…
ECUの書き換えで
ブーストを変えることも出来る
ということなのですね。
ひとつは
ブーストコントローラーを取り付けること。
もう一つはECUの書き換えで
ブースト圧をいじること。
この2つの方法があると
まず覚えてください。
この2つの方法には
それぞれメリット、デメリットが有るのです。
まず、順序が変わってしまいますが、
ECUでブースト圧を変更した場合の
メリットですが…
“コストが安く上がる”
以上です。
色々な意見があると思いますが、
久田はこれだけと思っています。
次にデメリットですが…
ブースト圧を簡単に選ぶことが出来ない。
（HKSのEVCなら、
2つのブースト圧を
設定することが出来ます。
ノーマルを入れれば3つですね）
ブーストの安定性が
EVCに及ばない。
立ち上がりも、タレも、
EVCのほうが優れた特性を示します。
などがあります。
次に
ブーストコントローラーを使った場合の
デメリットですが…
“コストが上がる”
のみです。
メリットとしては、
数えきれません。
ブースト圧を状況によって選べる、
簡単に設定を変えられる。
立ち上がりがいい。
タレが少ない。
簡易的なブースト計としても使える。
ブーストのピークを記録させることが出来る。
スクランブルブースト機能を使って、
瞬間的にパワーを上げることが出来る。
高度な商品であれば、
マップ機能を使用して、
かなり細かく
ブーストの制御をすることも出来ます。
さて…どちらの方法を選べばよいか、
もうわかってしまいましたね。
ブーストアップをするなら、
ブーストコントローラーを使用しましょう。
これが久田のオススメです。
さて、最後に…
もうひとつの方法ですが…
これはモータースポーツの方に
時々いらっしゃった…のですが…
ひそひそ話にしないとダメですね…
ウエストゲートバルブを動かす
アクチュエーターをバールでひん曲げて
動きを悪くして
排気バイパスの動きを制限する。
アクチュエーターに入っている
バキュームホースに亀裂を入れて
アクチュエーターの動きを制限して
ブーストを上げる。
リリーフバルブを
アロンアルファでとめる…
はい、これらの方法は論外です。
これはチューニングではなく、
破壊と言います。
あ…こんな話書いていたら、
あっという間に
ページが無くなってしまいました（うそ）。
次号では、
このブーストアップに関して、
どのような方法で、
何を求めていくのか、
その時の注意点は何なのか…
を説明したいと思います。
おたのしみに！！
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◎編集後記
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今回のリキモリオイル
１０％オフのキーワードは、
“デミオどこ？”
にいたしますっ！！
それではまた次号で！！
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