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2021-1024号 異音、異音、異音…のお話 その2

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2021年10月24日号
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皆さんこんばんは!

コロナウィルスの新規感染者、だいぶ減ってきましたね。これはこれでとても喜ばしいことなのですが、“本当なの?” と疑いたくなってしまう久田です。経済をこれ以上停滞させられないし、補助金がこれ以上出るのもしんどい…んじゃあ、減ったことにしてしまおうか…なんてとんでもないことを考える人達がいてもおかしくはないと思うのです。こんな事を簡単に出来る性格の人が、簡単に出来る地位にいたら恐ろしいですね。

”実際は減ってないのに、酒飲ませて騒ぐようになったらさらに感染者増えるの当然じゃん“ と考えている人たちが「根拠は説明できないけど第6波はかならず来る」なんて言っているのかもしれません…こわいこわい。

まだ、密にならないように、大声を出して騒がないように、手洗い、うがいをきちんとして、多少なりとも予防に努めたいと思います。

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◎異音、異音、異音…のお話 その2
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さて、前回の“ヤバい系の音” の話の続きをしたいと思います。

まず、全てのユーザー様、および久田が、絶対に聞きたくない上に、その原因を突き止めてしまったら数日間は暗い気分になってしまう音があります。

エンジンを空ぶかししたときに、鉄パイプの中に小さなハンマーを入れて、そのハンマーをパイプの内側の壁に往復させながら当てたような音…スルットルに連動して、ガタガタン! ガタガタン! と大きめの音が鳴ります。これ、コンロッドのメタルベアリングが潰れたときに出る音なのです。簡単に言ってしまえばエンジンブローですね。
油圧計の装着されているクルマであれば、油圧がひどく低下します。そして、エンジンオイルを抜いてみると、キレイなメタリック色になったオイルが出てきます。ここまで条件が揃うと、まず95%はエンジンブローと考えて良いと思います。3桁万円近い修理代がかかります…見積もり書いている久田もうっすら暗くなってしまいます。
この音が出たときに大切なことは、いかに早くエンジンを停止させるか…です。ブローだと思わなかった…知らなかった…早く帰りたかったのでとりあえず乗って帰っちゃった…などの理由でエンジンを回し続けると、まず、クランクシャフトがだめになります。この段階で3桁万円超えそうです。そしてさらにエンジンを回し続けますと…シリンダーヘッドと、カムシャフトが終わります。30~40万円プラスになります。恐ろしいことですね…

このメタルトラブルを防ぐための手段は、まず良質なオイルを使用すること。そして、そのオイルをなるべくマメに交換すること。加えてオイルクーラーを取り付けて油温をきっちり管理することなどです。潤滑性能がきちんと発揮されていれば、エンジンは驚くほど長持ちすることもあります。ボズのお客様でも、20万キロを余裕で超えている方もいらっしゃるのです。それも絶好調のままで。

次のヤバい系の音は、このメルマガでは何度も書きましたが、バルブクリアランスが広いときに出るカチャカチャ音にそっくりな、原因が別の音です。
バルブクリアランスが広いことはラッシュアジャスターが当たり前になってきた最近では減りましたが、一昔前は当たり前のように出ていた音です。今でも、冷えているときの4G63などはカチャカチャ言うこともありますね。これはラッシュアジャスターのヘタリが原因です。あまり気分の良いものではありませんが、さほど大きな問題になることはない音です。もちろん、性能的には低下しているはずなのですが…

そして、このカチャカチャ音が出たときに、まるっきりクルマに詳しくない方なら比較的安心なのです。なぜなら、すぐにクルマ屋に持ってきてくれますので。ところが、中途半端にクルマに詳しい方。もしくは、中途半端にクルマに詳しい方が、「どれ、俺が見てやるわ…あ~これはタペット音だから気にしなくていいよ」なんて言うと危ない。

このそっくりな音の正体は、スパークプラグの緩みである可能性もあるのです。プラグが緩むと、エンジンの爆発のたびにプラグが動いて音がするのですね。そして、それがどんどん進行してしまうと…最後には、爆発の圧力に耐えられなくなり、プラグホールのネジ山をもぎ取りながらプラグが吹き飛びます。こうなったら、もうシリンダーヘッドをバラさないと修理ができません。ネジ山補修も外からでは不可能です。ネジ山が多少傷んだくらいならタップで修正ということも考えられますが、もぎ取っていきますので無理ですね。ヘッドからカチャカチャ言い出したらとりあえずプラグの締め付けをチェック。もしくは、クルマ屋に直行しましょう。

次は、これは音だけでは判断できませんし、音が出ないこともあるトラブルなのですが…走行中にホイールあたりからうなり音が出る場合があります。某チューニングショップの軽トラのリアからもこの音が出ているのですが…早く直さなきゃ…
これはハブベアリングのトラブルの可能性があります。ハブベアリングのトラブルに関して、あまり重要視していない方もいらっしゃいますが…これ、ブレーキが全く効かなくなる恐れがあるのです。ハブのガタによってブレーキローターが暴れ、パッドを押し戻してしまうのです。ブレーキペダルを踏んでもパッドの動く量は微々たるものなので、1回踏んだだけではローターを挟みきれなくなってしまうのですね。かなり危険なトラブルなのですが、ボズスピードでオイル交換をされているお客様に関してはさほど心配をしなくて大丈夫です。ボズのオイル交換時の点検メニューに、ハブベアリングのチェックは入っておりますので、ちょっとでもおかしいと思ったら久田がわぁわぁ騒ぎます。ご安心を。

先日、ラインで繋がっているお客様から動画が送られてきました。メッセージによると、変な音がしてエンジンがかからなくなることがあるとのこと。動画を見てみると…はい、一発でわかりました。セルモーターがフライホイールに噛んでいません。特徴的な音なので動画でもすぐに分かりますね。
久田とラインで繋がっているお客様は多いと思いますが、このような使い方ももちろんOKです。すべてのトラブルが動画からわかるわけではありませんが、分かる可能性もあるのです。せっかく使えるものですから、積極的に使ってくださいね。また、まだラインで繋がってないお客様は、ご希望がある場合は遠慮なくおっしゃってください。喜んで繋がせていただきます。イベントの告知をタイムラインですることもありますので、多少は役に立つかと…

さて、これからM君のエンジンのセッティングの続きです。やっぱりフロントにインタークーラー持っていくと違いますね。点火時期にかなり余裕が生まれました。来週には納車できそうです。外観もきれいになったし、喜んでくれるといいのだけど…

最後に、今週の週末はアムクレイド走行会です。30日の土曜日は午後3時まで。31日の日曜日は臨時休業となりますのでよろしくお願いします。参加はもう締め切ってしまいましたが、見学だけしたいというお客様もOKです。久田に相談してください。

それではまた次号で!

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