2021-0523号 転ばぬ先の杖(その2)のお話
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2021年05月23日号
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皆さん、こんばんは!
今日はアムクレイド走行会でした!
って、実は今、土曜日の午前中なのです…本当は現場からリアルタイムで走行会の模様をお伝えしたかったのですが、めちゃめちゃタイトになるのがわかりきっているので、今日は土曜日に書いてしまおうという作戦です。無精してんじゃねえぞ、久田。
コロナウィルス…相変わらず猛威を振るっておりますが、もう“武漢ウィルス”と誰も呼ばなくなりましたね。なんとなくなしくずしに名前を変えてイメージチェンジ? なんとなく釈然としない気持ちが残ります。中国なくしてビジネスが成立しないという大企業があまりにも多すぎるのかもしれません。乱暴者(?)の顔色をうかがう政治家や企業に“わかるんだけども”という前置きをしつつ、苛立ちを感じます。
また、世界的な風潮としての”脱炭素化“、身近なこととしては電気自動車への移行ですが…つい先日、中国がロシアからの協力を得て、原発を4基製造するというニュースを読みました。それだけではありません、30基近い原子力発電所を現在建設中というニュースもあります。
一党独裁の下、原発をブンブン回して電気を作り出せる国と、世論的に原発を良しとしないため、石炭を燃やして電気を作っている国が、同じ土俵で電気自動車に切り替えていくとこなど不可能だと私は考えます。現在ですら夏場などは電気の供給量はギリギリです。そこに持ってきて電気自動車? 無理でしょう、これは。今、するべきなのは電気自動車の開発の推進はもちろんですが、それ以上に再生可能エネルギーの供給を増やすこと、研究を強く推し進めることだと思います。「そんなもんは当然やってんだよ」という声がいろいろなところから聞こえてきそうですが…英国では、10年間で風力発電の割合を3%から、24%にまで増やしたといいます。その間、日本は何をしていたのでしょうね。やってるって言うなら。
太陽光発電では、パネル設置の場所の環境破壊も問題視されていると聞きます。たしかに事実だと思います。でも、だったら石炭などを燃やして出るCO2その他はいいのでしょうか? 目に見えないものは気にしない…眼の前にあるものは嫌だ。コスト高いのは嫌だ。原発はよくわからないけど嫌だ。さぁ、時代は電気自動車だ…それって、無理じゃないです?
最近、この前フリの文章が文句ばっかになってる…明るいニュースにまつわる話を書きたいなぁ…
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◎転ばぬ先の杖(その2)のお話
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さて、本題行きます。
先日、深夜にU谷さんから携帯に着信。絶対にこれは何かあったと思って慌てて電話を取ると…「社長! エンジンから爆発音が聞こえて、そこからエンジンがかからないのです!」とのこと。「今は安全なところに停められてますか?」「はい、安全です」「安全に車降りることができますか?」「はい、大丈夫です」「では、車を降りて、ボンネット開けてみてください。ライトはなにかお持ちですか?」「はい、持ってます」「ボンネットを開けると、真ん中くらいの位置に、左側から伸びている久田の腕くらいの太さのアルミパイプが見えると思います。左から伸びて、グニュッと曲がって、手前側に接続されているはずです」「はい、見えます」「そのパイプの両端を見てみてください、外れてませんか?」「はい、見てみます…ああーーー!! 左側が外れてます!!」
はい、経験のある方はもうおわかりだと思います。パイピング抜け…というやつですね。抜けたときに圧縮された空気が一気に抜けますので、パン! という爆発音(?)に近い音がすることもあります。ともあれ、U谷さんは、無事に応急処置をして、ガソリンスタンドまでたどり着くことができたそうです。当然、数日後に車両を持ち込んでいただき、外れた部分のパイプを外して清掃。これは必須です。抜けたときにパイプ同士をつないでいるシリコンホースに油が付着します。これをそのまま組んで、ホースバンドをいくらギュウギュウ締めても抜けやすい状態のままになってしまうのです。しっかりと脱脂して、さらにホースバンドの点検をして、問題ありなら新品に交換することが望ましいです。
大きな声で言いますが、ホースバンドは強く締めればいいというものではありません。逆に、締めすぎによってホースバンドを傷めてしまい、きちんとした力で締められなくなってしまう場合もあります。もちろん、ホースバンドの品質も重要です。一般的にはトライドンというメーカーのものならきちんとしていると思います。無名メーカーは…どうかな…久田は使いたくありません。ボズスピードでは、ゼブラというメーカーのものをメインで使用しております。構造上、かなり強く締められるうえ、バンドの両端がカールしており、シリコンホースを痛める危険性が少ないという優れものです。本当にいいのよ、このバンド…
さて、今回のU谷さんのトラブルですが、幸いにもライトとドライバーを持っていたので応急処置が可能となりました。皆さんもぜひ、簡単なパイプ抜けに対応できる工具を搭載しておくことを強くお勧めします。きちんと締めるには7ミリ、8ミリ、10ミリなど(ホースバンドのメーカーによってサイズが違います)が必要ですが、応急処置ならドライバー一本あれば大丈夫です。ご自分の車載工具を確認し、もし無ければ一本買っておきましょう。どんなドライバーでも大丈夫ですから安いものです。久田も一度、首都高速の上でパイピングが抜け、非常停車帯まで行くことができずに、死ぬかと思ったこともあります…この時はドライバーを持っておらず(バカ)、アーミーナイフ一本で直しました…あのナイフなかったら死んでたかも…
さて、土曜日に書いちゃうなどと言いましたが、今は日曜日の午後3時。エビスサーキットのレストランでこれを書いています。ほとんどは土曜日に書いたのですけどね、やっぱ臨場感大事かと…(いいわけ)
午前中の走行は無事に終わり、昼ご飯も無事に終わり(スバルマンはハンバーグカレーと煮込み定食完食)、現在フリー走行の時間です。今回は、GRヤリスのシェイクダウンも行いました。某静岡県のH社さんがSPと名前の付くサスをまだ作ってくれないので、ノーマルサスにタイヤとホイールを入れただけなのですが…9.5インチ幅のホイールに255のタイヤ幅でしたが、どこにも当たらずラッキー。まだ足慣らしもいいところですが、今後の方針も少し固まりました。いろいろと進んだらこのメルマガで報告しますね。
今回は、皆さんおなじみの“走る人柱” N間さんが、ボズではとても珍しいトーヨーのR1Rというタイヤを新品で装着してきました。空気圧をいろいろいじってみましたが、圧を常識的に下げるとグリップが低下するという面白い現象が…R1Rは30年近く前からあるタイヤで、久田も随分使いました。もちろん、内容的には進化しているというメーカーさんのコメントをいただいてます。しかし、以前から、少しグニャつく…サイドウォールが柔らかめなので、切り始めてから待ちの時間が必要。でもグリップはかなり強力…的なタイヤでした。根本的な性格は変わっていないのかもしれません。
さて、それではもう一回GRでコースインしてこようと思います。次回のアムクレイド走行会は7月25日。皆さんも次回は参加してくださいね!
次号では“そのタイベル大丈夫?”、“夏の準備だ冷却系”、“クラッチマスターも消耗品”の3本をお送りします。それではまた次号で!!
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